004.号泣する準備はできていた / 江國香織

号泣する準備はできていた

号泣する準備はできていた

江國さんの本はそんなに読んだことがあるわけではないのですが、ゆるゆるとした時間が流れていることに気がついた。図書館で借りたので返却期間がすぎていて、いそいで読むにはたいへんだった。そして、こんなガツガツとして殺伐としている時に読む本ではないな、と思った。なんちゅーか、おしゃれすぎんねん。天気のいいお休みの午後に、コーヒーでも飲みながらソファーで読む本だった。下北の雑踏を眺めながらまずいドーナツを食べながら読む本ではない。