ふたりは

問題はタンメンなのだ。数日前から炒めた野菜をのせた麺類、それはインスタントラーメンに炒めたキャベツのせでも良かったのだけれども、なんだかお店の麺モノじゃなくちゃ、と思ってしまった。頭の中で中華屋を素早くサーチしたところ、急に違う店が頭にひっかかった。その店は「丸香」。麺はあってるけどさぁ、、、麺は。なんとなしに時間調べてみたらまだ閉店時間ではなかったので歩を神保町に進める。時間は20:15。丸香フリークの皆さんに言わせれば「バッカじゃねーの」という時間だったわけで。もちろん玉切れ閉店。まぁ、そうだよね・・・とトボトボ歩いていたら、これまた急にひらめいた。そうだ、さぼうるがあったじゃないか。
「さぼうる」という店名が頭に浮かんだ瞬間、またしても急遽気分が文系女子にスイッチされる。気分もいろいろ忙しい。文系女子的にはここはナポリタンでしょう!喫茶店ナポリタン。右手にはフォーク、左手には本。

くるくる巻けない山盛りのナポリタン。ナポリタンマウンテンに挑みつつ、左目では「カツラ美容室別室」で高円寺を歩く。

カツラ美容室別室

カツラ美容室別室

人のセックスを笑うな」を読んだ時は感情を変わった言葉で、それもたくさんの単語で表している部分が奇をてらってるのかな?と思っていたけれど、この本はものすごくスマート。このせつなさはなんなんだ・・・?とふくれたお腹をさすりながら歩いていて、これもまた急にひらめく。距離感が絶妙すぎるんだ。本当にふたりの距離は「仲が良い」の長さなのか計るために、タメ口から急に敬語を使ってみたりして、「なんで急に敬語なんだよ」とか言われたりするあの感じが的確な文字で表現されていて、せつない。
そういえば、自分と誰かの距離を計る方法はわかったとしても、誰かと誰かの距離が見えた時、自分はどんな顔、してるんだろうか?
この1週間、タンメンが食べられてないことも問題なんだけれど。