091.神はサイコロを振らない / 大石英司

神はサイコロを振らない

神はサイコロを振らない

ドラマに備えて予習、のような意味もあったんだけど、読み続けているうちに完全に自分版ドラマが脳内にできあがった。久々にワクワクしながら読み続けた。原因が被害者はおろか、読んでる読者さえあんまり意味がわかんない、っていうおもしろい状況。確かにこれはドラマ化したくなりますね。先日読んだ「ドラえもんの最終回」もちょっとかぶってるかな、と思った。
他の人の感想ちょっと読んだんだけど、結構酷評だな(笑)。大石さんは軍記ものをたくさん書いてるとか。ほんとだ!本の最後に乗ってる著作一覧が戦争本ばっかりだ!飛行機とか自衛隊のこととかを結構細かく書いてるのはそいうことなのかな。「黄泉がえり」「今あい」とかは正直のれなかったんだけど、この本がいいなと思ったのはやっぱり量子理論という得体の知れないものの目眩ましかな。物語は奇跡を否定してないのだけれど、それをあっさりと否定するところが一番良かったです。