052.たけしの死ぬための生き方 / ビートたけし // 053.35歳から伸びる人、止まる人 / 浜野安宏

たけしの死ぬための生き方 (新潮文庫)

たけしの死ぬための生き方 (新潮文庫)

35歳から伸びる人、止まる人 (PHP文庫)

35歳から伸びる人、止まる人 (PHP文庫)

齢30を超えたらビジネス本なるものも読んでおこうと浜野さんの本を読んでみた。伸びる人も止まる人もなにも、自分は結局こんなすごいことをしたんですよ!人に何を言われようともこんなことをしました!すごいでしょ?あなたもなさったらどう?ということしか書いておらず、やっぱりビジネス本は自分になんの力も貸してくれないなと思った。てか、初対面の浜野さんにそんな過度の期待をした自分がいけなかったのでしょう(←これって悪いクセかな)
で、並記するには訳があって、たけしさんの本は浜野さんの本と同時期に読んでいて、やっぱり↓の理由で心が痛くて読み続けられんくて、最近やっと完読した。彼は死んでもいいと思っていたけど生き残った人だ。そしてなんで死ななかったのかな?と生きるってなんだろうな?と生き残ってから考えた人で、彼もやっぱり全力を尽くす、ってことを言っているのです。あと、とにかく考えろ、ということ。ここまでくると、考えるのを放棄して、てっとり早く本から意見を抽出しようとしている自分に「自分で考えろよ」と言われてることが、しっぽをねこじゃらしと勘違いしてぐるぐる回っている猫のように、なんだか不毛な、それでいてただただ確認をしているような気持ちになってくる。成功した人の言葉なんて全然役立たないんだな。てか、成功を認識してゴールした気になってる人からはなんの共感も受けられへんな。本当に共感できるのは全力で何かをやり抜いた人の言葉だけだな。浜野さんがそうじゃないとは言わないけど、やっぱり自慢は自慢でしかない。