054.自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間”を捨てられるか / 岡本太郎
- 作者: 岡本太郎
- 出版社/メーカー: 青春出版社
- 発売日: 2002/01/01
- メディア: 単行本
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自分は割と寂しいって気持ちがない方なんですよ。ひとり遊びとか超得意だと思ってたんですよ。だけどこの本にもやっぱり出てくるんです。『人はひとりでは生きていけない』っていうお決まりのフレーズが。そんなんわかっとるわい!と思ってたんですけど、これって他人が自分の不足を補ってくれる、って意味じゃん。ひとりが寂しいと思えないということは、自分はカンペキであって、自分は欠如するものがなくて、誰かに補ってもらうものなんてないと思っているわけだね、自分。うわー!なんて傲った考えだ、自分よ。ひとりでいてもなんとも思わないって、それがほんとの寂しいじゃんよ、とですね、ものすごーく悲しくなりまして、バスの中で読んでて人知れず涙してみたよ・・・。いやまぁそれもその時だけですけど。人はひとりじゃ生きていけないかもしれないけど、それ以上に自分だけが大切なこともあるんですけど。自分が傲ってるって言うことは、「いやいや、そうですよ。すいませんそう思ってましたよ」って思ってても、本心から思えるってことは、それなりの「気づき」と自分を自分で納得させられるような「ロジック」が必要なんだけど、そういう言葉が太郎さんの本には詰まっている。もう胸が掻きむしられるよーな思いで読み終えてみました。
ちなみに(?)太郎さんも、すごいパワーで全力で生きていけ!ということを再三再四言っておられて、やっぱり何かを打破するためには全力しかないのだな、と思った。