054.自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間”を捨てられるか / 岡本太郎

自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間

自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間"を捨てられるか

でもってこの本だ。これは岡田義徳くんが紹介してた本。いやあもうやられました、これ。図書館で借りたんだけど、もう2ページに1回の衝撃で読んでると目頭が熱くなって読み進められへんの。読了に2ヶ月ぐらいかかっちゃったよ。こういうのは買って読むに限るなあ。迷ったら考えて考えて考え抜いた答えが正解であるのはわかっているんだけれど、それでも困った時、あみだくじ的に使えるメソッドが詰まっている。
自分は割と寂しいって気持ちがない方なんですよ。ひとり遊びとか超得意だと思ってたんですよ。だけどこの本にもやっぱり出てくるんです。『人はひとりでは生きていけない』っていうお決まりのフレーズが。そんなんわかっとるわい!と思ってたんですけど、これって他人が自分の不足を補ってくれる、って意味じゃん。ひとりが寂しいと思えないということは、自分はカンペキであって、自分は欠如するものがなくて、誰かに補ってもらうものなんてないと思っているわけだね、自分。うわー!なんて傲った考えだ、自分よ。ひとりでいてもなんとも思わないって、それがほんとの寂しいじゃんよ、とですね、ものすごーく悲しくなりまして、バスの中で読んでて人知れず涙してみたよ・・・。いやまぁそれもその時だけですけど。人はひとりじゃ生きていけないかもしれないけど、それ以上に自分だけが大切なこともあるんですけど。自分が傲ってるって言うことは、「いやいや、そうですよ。すいませんそう思ってましたよ」って思ってても、本心から思えるってことは、それなりの「気づき」と自分を自分で納得させられるような「ロジック」が必要なんだけど、そういう言葉が太郎さんの本には詰まっている。もう胸が掻きむしられるよーな思いで読み終えてみました。
ちなみに(?)太郎さんも、すごいパワーで全力で生きていけ!ということを再三再四言っておられて、やっぱり何かを打破するためには全力しかないのだな、と思った。