禿禿祭に行ってきた

感想はまた後日!
といいつつ、1週間経ったら絶対に忘れるのでさらっと感想をしたためてみるなり。「禿禿祭」と書いて「はげちびさい」と読みます。どうやらタイトルはトリビアネタらしい。禿=高橋克実、禿=八嶋智人 というふたりをケラさんがどう演出するのかな?というところがひとつの見所です。そしてわたくし何を隠そう高橋克実さんの大ファンでございます。この方はTVで見るより舞台で見た方が何倍もステキなんですよ。あの身体の存在感がたまらないです!!八嶋メガネ王子もスキなんですけど、この方は舞台で見るとより暑苦しい(笑)。どう暑苦しいかはで長塚圭史くんの対談集「COFFEE SHOP 2」で解明されてますので、まぁそれを読んだらいいじゃないか、と。
第1部は岸田戯曲賞で(自分的に)おなじみの岸田國士が1925年…つまり80年以上前の作品「命を弄ぶ男ふたり」の上演です。これがまたなーんかきまじめなドリフみたいな、現代人が演出するとセリフはまじめなのに動きはふまじめ、っていうギャップが楽しめました。高橋さん顔を包帯でグルグル巻きにして別に誰がやってもええやん(笑)という状態に。1回ぐらい休んでたんじゃないかと(ないよ!!)。80年前の本とは思えないというか、今ではくるっと回って新鮮というか、ふたりの数分の情景をネットリと描いていて、かといって何か実があるかといえばそうでもなく、不思議な感覚でした。あと、昔の本はなんだか眠くなるね(笑)。きっと会話のコトバのテンポが全然違うんだろうね。妙に間延びした感じがするのか、α波を感知しますよ。別役実さんの本とかもおもしろいのはわかってるんだけどどうも眠くなるんだよね…。あとこの短編で良かったのは舞台装置ですね。ずうっと雲が流れていて、そして土手の向こうに電車が走っていく装置がたいへん美しかったです。あの雲はどうやってんのかなぁー。あれはよかったなぁー。
そして第2部はトークショー。私の行った日は笑福亭鶴瓶師匠でした。狙ってとったんじゃなくてたまたま譲ってもらったら、だったけども鶴瓶師匠の生トークは見る機会が最近多くてうれしいです。この人の話術はすごいんだよねぇ…。ひとりトークだけで2時間続けられますからね舞台の上で。淀みなく。見てて楽しいんだけどなんか唸って、最終的に弟子にしとくれやす!と叫びたくなるような話術です。3人でまったりトークもいいなぁと思ってたんですけど、演劇で鶴瓶師匠、ということでどーして気がつかなかったんだ「スジナシ」のことに!禿禿のふたりと鶴瓶師匠の3人で急に生スジナシ始まったー!!!ぎゃーすげえうれしい。劇団スジナシのチケット玉砕してたのでこんなうれしいことはないです。あ、この日の模様はwowwowで放映するのでぜひ。結論言っちゃうと、グダグダでしたよ(笑)。特に高橋さんが。あんたのそのやる気のなさはいいね!!あと八嶋さんもやる気がみなぎって結局空回りっていう、ほんとにスジナシはちょっぱやで性格が出るなぁ。
あの最後の歌とかはやっぱケラさんの趣味かしら…ね(笑)。
あと、全然全く関係ないんだけど、私の前の席の男の人がありえないぐらい座高高くってよう(涙)。舞台の真ん中が全然見えなくてほんと困った。てか、そんなに姿勢良くせんでもええがな。身長高い人はちょっと気をつかってくれるといいんだが…。あんまりに見えなくて私も左右に揺れつつ見てたので後ろの人ごめんなさいね。届けこのコメンツ!ビシッ!