M(廣木隆一監督)

を見たよ。大森南朋たんのティーチインつき★
「M」は東京国際映画祭の2回とも観たけど、最後がちょっと??な感じ。自分が感じたラストがあってるかどうか??なのもあるし、それだったら??っていう2つの意味で。でもありえないようでもしかしたらありえる日常を切り取った、という意味ではすごくリアルで成功していると思う。リアルと非リアルの間をつなぐ意味でのオオヤユウスケの音楽がすごくうまく作用していて、ラストの曲はそれが顕著に表れていてすうっと現実に戻ってこれる。だから冒頭の??に戻るわけでもあるんだが。リアルに感じられるからこそ犯罪は犯罪でファンタジーにされると違和感がある。
どうやら撮影は戸田だったみたいで、ジョゼ虎の空気と似ている風景が流れている。ジョゼも確かあの辺だよね。東京と埼玉の間ぐらい。あの辺の街並って夏なのに冬っぽいさみしさがあるよね。そういう冷たいグレーがかった空気が写されていてスキでした。そしてこの物語が成立しそうな場所でもあるし。
さて、我らが(笑)南朋たんですけど、ティーチインで何でもない表情を何回もやらされた、とぼやいてましたが、確かにそういうなんでもない会話の中でちょっとした気づきを表現しないといけない場面が多かった。この人こそ登場人物ベスト1むっつりさんだった!(笑)。前も書いたけど、お父さんの役やるような年になったんですねえ。なんかしみじみしちゃいます。ティーチインでは「何の役をやったか忘れた」とか言って、ふらりと監督と呑みに来て、その流れでお客さんの顔でも見てみっか、みたいな雰囲気で出てきてましたけど、主演の2人があまりに初々しいかったのでもうそうするしかないのか・・・(笑)。ああもうだいぶ前のことだから忘れちゃったなあ〜と。思い出したらまた書こ。