ユニコーンとわたし

ユニコーンとわたしの歴史は旅とわたしの歴史、だったりする。日本中をさすらう楽しさを味わってしまったのはこのバンドがあったからでもある。この人たちを見るために出かけた土地は北海道青森秋田岩手山形新潟福島栃木茨城埼玉群馬神奈川長野富山石川福井愛知大阪岡山広島愛媛宮崎沖縄。もっとあったかもなぁ。毎回ツアー表見ながら自分ツアー立てて、そのうちライブなんて…あのーぶっちゃけセットがいくつかあるぐらいでそれほど変わらんもんで、関東近郊全部行ったらもうセットリストが体にしみついちゃうし、ってんで、すっかり旅がメインになったりして。行ったことないとこにライブを見る口実で行って楽しんでおりました。たまにメンバーと同じ便になって、やべえ!!とこそこそしたりするのはご愛嬌です。ユニコーンの5人の変なバランスが好きだったし、何しろ西川ファンだったんで、西川くんが抜けた「スプリングマン」は発売当初、正直ほとんど聞けなかった。全然ドラムが違うんですもの!!あの変態的に軽重いドラムが聞こえないなんてありえなかった。何年かたち、改めて聞いたらやっぱり名盤でしたけど。ラストツアーも1回だけ見て、やっぱり西川くんのいないライブが耐えられなくてその後は全部チケットを売った。後で激しく後悔した(笑)。解散するなんて聞いてねえよ!!てか、まぁ、あのツアーに限らず、常に「このツアーが最後かもね」的な空気はずーっとあったのに、なんであの時は油断したのかしら。もう西川ショックで、私ん中じゃ終わってたのかもね。そんな中、民生くんつーのはなんか不思議な存在で、いつもすげえ熱烈なファンの皆さまに囲まれておいでだったんで、ちょっと近寄りがたいというか、無理してお近づきにならんでもいい存在だったのだった。それはなんか今でも変わりがないなぁ。そんなわけだかしらないが、民生ソロのライブにはなぜか1回も行ったことがなかった。曲は相変わらずふざけてて人を食ってるようで好きだったけど、まぁ無理して民生くんの顔見るまでもないか、みたいな。ああ、そっか。民生くんは私にとって「無理して近寄らないでも遠くで見てよーっと」っていう人なんだなあ。あーもう、書いてるとなんだ、この偉そうな感じ!!ぎゃー!いやだいやだ。まぁそんだけこのユニコーンというバンドは、ワタクシの性格形成の上でも、また人生の中でも特別な存在であり、なのに空気のようにあたりまえの人たちだったなあー、というおハナシ。