ニワトリはハダシだ(森崎*1東監督)

<解説文>
15才の少年サムは知的障害を持つものの並はずれた記憶力の持ち主。ある日汚職事件の機密資料をすっかり覚えてしまったばっかりに事件をもみ消そうとする暴力団や警察に追われることに。さあ、サムを救うためみんなが立ち上がる
コンペティション 部門)

ティーチインに倍賞美津子さん、原田芳雄さんが来てたんで、すごいうれしかったです。あと加瀬亮くんも(喜びのベクトルが違う)。森崎監督は全然存じ上げなかったんですけど、「時代屋の女房」とか「生きてるうちが花なのよ 死んだらそれまでよ党宣言」「塀の中の懲りない面々」の監督さんなんですね。コンペに出してるから若い監督なのかと…。さすが長く生きてきた監督、いろいろ言いたいことがあるのか、1つの映画の中にいろいろ詰まっています。とにかく見るのに集中力が必要です。知的障害者原発、人種問題、人権問題、汚職、密売、警察と市民、親子、夫婦など。そこにサムが引き起こす、ドタバタの事件の数々。息が詰まってイライラするほどです。ただこれらは映画を見た後、知識となって自分の中に消化されるんですが。サムとそのファミリーの話をもっと見たかったなぁ。サムのお誕生日のシーンとかよかった。もっと家族のドタバタしてるのが見たかったなあ。原田芳雄さんのコミカルなお父さんってすごいいいですよね。あと肘井美佳さんがすっごく思い切って演技してて、好感がもてた。ネタバレなんですけど、脱糞シーンがあって衝撃でした。映画でこんなシーンありなんだ、っていう(笑)