OSOROSHIKA

降りるとヘソがムズムズする駅がある。それが品川、浜松町、上野、東京、、、三田もそうだった。そう。「ついうっかりともすると」遠くに行ってしまう可能性がある駅は、なんかもうこうムズムズしてしまうのよ。三田駅も意識をしっかりしてないと、知らず知らずに赤い電車に乗ってしまいそう・・・そんな自分につい最近気がついてしまった。
東京駅についた。今まで「新幹線に乗る」という目的を持って行くことが大部分だったので、これも気がつかなかったのだが、、、やばい。なんだこの駅。すごく簡単に新幹線に乗れてしまうではないか。無防備だ。無防備すぎる。オレ内テロが起きて突然コックピットが占拠されて「おい!博多まで行け!」などと言われたらどうするのか。そんなことで首都東京が守れるのか!!!もしくはオレの中のふにゃギャルが「名古屋ぐらいなら日帰りできるんじゃないかにゃ〜お金あるかにゃ〜カードならあるにゃ〜」とささやいたら、もうメロメロになって「チキンライス弁当」を2コ持ってグリーン車に乗ってしまったり。そんな状況を許していいのですか!奥さん!!いろんな声を振り切って八重洲口出口を出る。ホッ・・・。半期に1度あるかぐらいのでかいため息をつく。助かった・・・。ほんとにそう思った。
駅の中は方向がわからないので外に出よう。ボクはトコトコと外に出る。ア・・・アレ・・・?またやってくるムズムズ感。新幹線の誘惑には耐えたはずなのに。みどりの窓口はもうそばにないのに。目に映っているのは青と白のストライプ。・・・。予想外のJR攻撃がやってきた。JRバスが列を作って鎮座ましましているではないか。ギャーーーー!心の中の悲鳴が聞こえた。オレの中の人が5人ほど血反吐を吐いて倒れている。バス!!ある意味新幹線より恐ろしい。長い時間をかけて長距離を走るバスは、遠くに行きますよーという感覚とともに連れて行ってくれるので魅力的だし、飛行機や新幹線よりも少ないお金で乗れる分強力な念があるのだ。「常陸太田」どこかわからないけど寒いとこだ「清里」避暑…寒くないけど「猿島」・・・島!!「房総」なのはなが〜よんでいる〜「下関」遠い!遠くていい!!!!もうダメだ・・・バス停攻撃にKOされ、鼻血を出しながらトボトボと歩く。「八重洲・・・八重洲ブックセンター」そうひらめいたボーッとした頭とうつろな目でそのビルを探し出す。「本」その単語が「旅」を薄めてくれる。その横の建物「株」。その先には「OA消耗品安売り」。「旅本株OA消耗品安売り」心の中の「旅」が急激に減る。1/11になった。もう大丈夫だ。今日の戦いに逆転勝利した。
かあさん。東京はosoroshika駅ばい。