サヨナラCOLOR(竹中直人監督)

<解説文>
意志とガン患者として再会した、高校時代の同級生の純愛を、SUPER BUTTER DOGの名曲「サヨナラCOLOR」に絡めて描く感動作
(日本映画・ある視点 部門)

竹中さんの映画はあんま見てないなぁーとか思ってたら結構見ていた。いつもこんなことばっかりね。いいかげん大人なんだから監督とか俳優さんの名前覚えてやれよ。竹中監督は顔に似合わずロマンチストだということだけがわかる。これだけ監督の脳内がのぞける映画もめずらしく、のぞいてみても「うんまー!乙女じゃのうー!」と女子でさえも驚いてしまうぐらいで、特に意地悪くもなく、ねじくりまがっていない。もうそういう意味でどれだけ乙女度が許容できるかの定規映画なんかなぁと思った。私はこのタイトルになっている「サヨナラcolor」という曲には格別の思い入れを持ってして映画に向き合っているので、どんなツッコミどころも、ベタさ加減もしょっぴいて見ていた。「サヨナラから始まることがたくさんあるんだよ」というこの曲の歌詞を、どうやって全体にちりばめていくんだろうなあとか。それは裏切りもなく、きちんと最後に言えていたと思う。それと、心情をセリフじゃなく表現するシーンがポツポツとちりばめられてるんだけど、そういう所で涙腺大直撃。恥ずかしいので言い訳しよう。心と身体は違うんだよ!!あと、あんまり笑いどころがない映画だけれど、主要な役以外をやってる皆さんが笑いを担当してくれている(マジメに演じてますよ、もちろん)ので、その辺はみどころです。のっそり読者には超有名な南の朋の方が、ここ以外ありえへん!というタイミングで出てくるので、ハートがズキュンとされました。あ!オープニング必見。