002.裁判長!ここは懲役4年でどうすか―100の空論より一度のナマ傍聴 / 北尾トロ

裁判長!ここは懲役4年でどうすか―100の空論より一度のナマ傍聴

裁判長!ここは懲役4年でどうすか―100の空論より一度のナマ傍聴

5/1をじっと待っていた1冊。なぜか私は事件物が好きでして、犯罪者の心理に興味があるのかも*1。これもそんな1冊かな、と思って読んだんだけど、裁判傍聴入門本でした。事件のことよりも、法廷での戦いについてが書かれているのでおもしろい。どんなジャンルの事柄にも掘り下げて掘り下げて夢中になっちゃう人っていうのはいるもので、そうなると法務省の人事とか気になっちゃうのね。ほら、音楽でもさあ、今日のPAは誰々だから、こういう音になるぜ!とか、このジャケットワークはこれと似てるからどこどこだよきっと、やっぱり!みたいなのと一緒だなあ。でも北尾トロさんは主に法廷での人生劇場が気になるらしく、人物ウォッチング本としても楽しめました。
昔、電車の運転手さんって、小さい頃から憧れてる人が必ずしもなる職業なのかな?って疑問に思ったことがあって。それは小さい頃ってやっぱ思うじゃないですか。ああいうのを運転してえ!って。ふと思ったら、あの職業って割と、そういう憧れを実現させてなった人って少ないような気がして。じゃあ、電車の運転手さんになろうと大人になって決意した人はどういう気持ちでなったのかなぁとか考えて。それと同じで、裁判官とか検事、弁護士さんっていう職業もなにかしらきっかけがないとなろうと思わない職業だよなあ。だって裁判所なんてのぞいたことないもの。どうやって憧れるんだ?なんかそんなことを思いました。
http://book100.g.hatena.ne.jp/keyword/2005%2d05%2d03

*1:その辺の心理を掘り返すと暗い闇が隠れてそうであえてやってない